2015年まだまだメルマガはオワコンじゃない!|饒舌なメルマガマーケティング
『佐伯ーーー!!
佐伯どこだァァァァ!?』
ここは、ある小さな会社のWEBマーケティング企画室。
これは、インデックスが加速しすぎた会社の物語。
あ、あのぉ。
だ、大丈夫ですか?このパクり企画。
毎年平社員の佐伯さん
何文句言ってんだ!?あ!?
うちの会社の現状を知らねぇとは言わせねぇぞ!佐伯!
暴君社長
売上が足りねぇんだよ。
売上が。
もっと頑張れることがあるだろう?あ?
暴君社長
そう言って、社長が佐伯さんに見せたのが、あるデータだった。
そこには、ブログ経由で集まった1000人分の見込み顧客リストがあった。
佐伯、お前この見込み顧客リストをちゃんと活用できてねぇんだろ。
暴君社長
ドキィィィィ!!
毎年平社員の佐伯さん
佐伯さんに、緊張感が走った。
これは、前触れだ。
社長から無理難題が出る前触れだ。
・・・。
わ、私は一体なにをすれば・・・?
毎年平社員の佐伯さん
メルマガだ!!
暴君社長
メルマガ(メールマガジン)とは?
メルマガとは、メールマガジンを略した呼び方だ。
読者に対して、メールを一斉に配信することができ、大企業から個人事業主まで広く活用されているツールである。
一般的に、メールマガジン専用の配信サービスを使って、定期的に読者さんに対してメールを送る。
いかに読者さんにメールを読んでもらえるか、タイトルや中身を工夫できるかがミソ。
メールを読んでもらった後に、読者さんに自社サイトに訪問してもらったり、商品・サービスを買ってもらう事を目的に活用されている場合が多い。
ですが、今更メルマガですか??
これだけFacebookやTwitter、LINEなどの手軽なコミュニケーションツールが普及してきた2015年に、メールをちゃんと読んでくれる人なんているのでしょうか?
毎年平社員の佐伯さん
知らねぇ!!!
いいか、今日からお前はメルマガを使って、この見込み顧客リスト1000人の内、5%に当社の商品を販売しろ。
3カ月以内にだ。
達成できなかったら・・・、分かってるな??!!!
暴君社長
ひぇぇぇぇぇぇぇ。。。
毎年平社員の佐伯さん
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
とほほのほ。
メルマガなんてやったことないのに、どうしたらいいのでしょうか…。
毎年平社員の佐伯さん
どうしたんですか?先輩。
新人の森永君
え?
何か言いましたか?森永君。
ちょっと声が小さすぎて聞き取りにくいので、フォント12くらいまで頑張っておおきな声でお話しください。
毎年平社員の佐伯さん
ああああああああ!!
これくらいでいいですか!?
新人の森永君
あと4ポイント大きな声で!今まだフォント8サイズです。
読者さんがこれじゃ読みにくいはずです。
毎年平社員の佐伯さん
これくらいでいいですかーーーーーーー!!
新人の森永君
そう言って、森永君が、目一杯叫んだ声が、やっとフォント12のサイズに届いたところで、本題が始まった。
社長にまた無理難題を言われたんです。
メルマガを使って、見込み顧客リスト1000人分の内、5%の人に商品を販売しろっていうんですよ。
てょほほのひょぉぉ・・・。
毎年平社員の佐伯さん
今更メルマガですか?
僕、メルマガとか全然見ないですよ。
新人の森永君
な、長野さん!?
毎年平社員の佐伯さん
おはよう、今日も冴えないわね。佐伯さん。
OLの長野さん
長野さん、社長が今更メルマガを使えだなんて、古いですよね。
もっとLINEだとかFacebookだとか色々あるのに・・・。
毎年平社員の佐伯さん
そうです。メルマガはオワコンだって、聞きますよ。
新人の森永君
オワコンとは?
終わったコンテンツ。すでに時代遅れの代物、みたいな意味だよ!
本当にバカね2人とも。
まず、メルマガってどういうものか教えてあげなきゃいけないわね。
OLの長野さん
メルマガの目的とは?
メルマガって、楽天とかから山のように売り込みメールが来るんですが、ああいう売り込みが目的ですよね?
毎年平社員の佐伯さん
うざいから読む気にもならないですよね。
新人の森永君
もちろん、商品の販売目的っていうのはあるわ。
ただ、直接読者に届けられるっていう性質があるから、販売促進だけじゃなくて、色んな使い方ができるのよ。
OLの長野さん
メルマガの主な使用用途
- 販売促進などによる売上アップ
- キャンペーンなどの告知
- 啓蒙活動(正しい情報を提供して、読者を教育する)
- ファンの育成、リピーター獲得
ざっと、こんな目的で使われるのよ。
OLの長野さん
へぇぇぇ。メルマガでファンを作ったりできるんですね。
具体的には、どんな内容を配信するものなのでしょうか?
毎年平社員の佐伯さん
メルマガの内容とは?
もちろん、メルマガを配信する会社の目的や戦略にもよるけど、以下のような内容で送られることが多いわ。
OLの長野さん
- コラムや読み物
- 案内や告知
- 購入してもらった商品のアフターフォロー
- 関連サービスの紹介
- アンケートをお願いする
- 感想や口コミの紹介
- キャンペーンの情報
一言でメルマガと言っても、色んな情報を配信しないといけないのですね。
毎年平社員の佐伯さん
メルマガの2つのスタイル(テキスト形式orHTML形式)
そういえば、最近はHTMLメールっていう凝ったメルマガを送る企業も増えているのよ。
OLの長野さん
HTMLメール
はじめのは普通のメールですね。
あ、次のやつ!なんか最近見たことがあります。
ウェブサイトみたいなメールですよね。よくAmazonから届く気がします。
新人の森永君
そう、テキストメールとHTMLメールよ。
テキストメールは全て文字や記号だけで表現するんだけど、HTMLはプログラミングが必要な分、画像を使ったりして綺麗なレイアウトにできるわ。
OLの長野さん
ひぃぇぇぇぇ。最近の技術はすごいですね。
毎年平社員の佐伯さん
でも、やっぱり僕はメルマガをあまり見ないんですが、それでもメルマガって有効なんですか?
情報を流すなら、今流行りのLINE@とかFacebookの方がいいんじゃないですか?
新人の森永君
Eメールでのマーケティングは本当に時代遅れなのか?
本当にメルマガが時代遅れなら、Amazonとかソニーストアみたいな時代の先端の大手がメルマガを流したりしないわ。
OLの長野さん
た、確かに、Amazonからは毎日のようにメルマガが届きます。
毎年平社員の佐伯さん
それだけでも、まだまだメルマガを流すことが効果的だってことが分かるわよね。
OLの長野さん
でも、それじゃ根拠が薄くないですか?
新人の森永君
ふふふ。
森永君はしっかりしてるわね。
いい?じゃあ次のデータを見てみるといいわ。
OLの長野さん
そう言うと、長野さんは自分のカバンから、ノートパソコンを出してきた。
あ、あれは!?
うわさに聞く、長野さん専用パソコンですよ!
毎年平社員の佐伯さん
PCを立ち上げるわよ。
離れて!
OLの長野さん
シュゴォォォォッォォォ!!
説明しよう。
長野さん専用PCとは、Microsoft社とApple社が共同開発した、長野さん専用ノートパソコンなのだ。
電源ボタンを押して、起動からブラウザの立ち上げまでが、なんと3秒を切る超高速パソコン。
容量は、テラとかそんなんでは計れないレベル。
薄すぎて、ぐにゃぐにゃに折り曲げても大丈夫!
某どこかのすごいWebマーケッターのPCが、40kgだったのに対し、長野さんのPCは、なんと40g。
軽くて、性能もよくてとにかく、すごいパソコンなんだよ!
日本よりも、マーケティングが進んでいるアメリカの事例を見てみましょうか。
アメリカのマーケティングリサーチ会社Custora社によると…
OLの長野さん
そう言って、長野さんはEvernoteにメモされたデータから、信じられない数字を口にした。
86の小売業のサイトで買い物をした7,200万人ターゲットにしたデータ分析を発表しているわ。
2009年からの4年間で、電子メールを通じて買い物をした人の数は4倍に増えているの。
下のグラフを見れば、いかにメールでの販売数が伸びているか分かるわよね。
OLの長野さん
画像出典:http://gotwos.com/email-marketing/
す、すごい!!
チョー伸びてるじゃないですか!
新人の森永君
そして、実に2013年には全顧客のうち7%がメールから購入しているっていうデータもあるわ。
OLの長野さん
意外です!
メルマガってとても有効じゃないですか!
社長は、こんな事まで知って、私にメルマガをやれと言ったのですね…!
毎年平社員の佐伯さん
他にも、長野さんはこんなデータまで出してきた。
最近行われたアメリカでの調査によれば、
・EメールのROI(投資収益率)は約4300%
・80%の人が毎日何かしらのマーケティングメールを個人のEメールアカウントで受け取っている
・70%の人が受け取ったメールについているクーポンやディスカウント情報を利用している
・60%の人がこういったメールを受信している理由としての主な理由は割引やセール等のオファー情報http://gotwos.com/email-marketing/より引用
さっきのグラフでFacebookとTwitterの部分はちゃんと見た?
OLの長野さん
あ、あれれれれれれ!?
これだけ普及しているFacebookやTwitterからは、ほとんど商品が売れていないんですね!
毎年平社員の佐伯さん
Facebookでは、タイムラインに情報をのせても、発信された情報の16%くらいしか届かないのよ。
エッジランクとか色々関係しているから。
交流が無い人の目には、佐伯さんが発信した情報なんて触れさえしないのよ。
OLの長野さん
だから、Facebook広告を使わないといけないのですね。
毎年平社員の佐伯さん
Twitterはなんでダメなんですか?
僕はよくチェックしますよ。
新人の森永君
Twitterは、タイムラインの流れが早いから、オンライン中のユーザーにしか情報を届けられないわ。
わざわざ過去のタイムラインを見返して、つぶやきを見直す人なんてほとんどいないのよ。
OLの長野さん
そう言われればそうですね。
だからTwitterでも広告を出せるようになっているんですね。
新人の森永君
つまり、積極的に人と人とがコミュニケーションを行うソーシャルメディアでは、なかなか販売促進活動は向いていないってことよ。
何かを販売したかったら、広告を使わないといけない。
しかも成約に結び付きにくいのよ。
OLの長野さん
メルマガを運営するメリットとは?
画像出典:http://gotwos.com/email-marketing/
CUSTOMER LIFETIME VALUE
企業と顧客が継続的に取引をすることによって、顧客が企業にもたらす価値(利益)
このグラフを見て。
OLの長野さん
- 1位:Organic Search(検索)
- 2位:CPC (Paid Search有料検索)
- 3位:Eメール
おお!という事は、Eメールを通じて購入してくれるお客さんは、継続的に商品を買ってくれて、安定的な売り上げをもたらしてくれるのですね!
毎年平社員の佐伯さん
やっと分かってきたようね。
おバカさんたち。
OLの長野さん
Eメールとコンテンツマーケティングは最高に相性がいい!
毎年平社員の佐伯さん
で?
何が言いたいの?
OLの長野さん
もしかして、メルマガって、コンテンツマーケティングとすごく相性がいいのでは?と思ったのです。
毎年平社員の佐伯さん
ふふふふふ。
OLの長野さん
不気味な笑みを浮かべながら、長野さんは震えだした。
ブログが「守り」のメディアなら、メルマガは「攻め」のメディアなのよ。
OLの長野さん
・・・・。
毎年平社員の佐伯さん
・・・・。
新人の森永君
一体何を言い出したのだろう、と佐伯さんも森永君も、困惑した。
鈍いわ!
相変わらず鈍いわね!
ちゃんと頭を使って話を聞いてよね!
OLの長野さん
もう、そろそろ今日は知識を詰め込み過ぎて限界なのですが・・・・。
毎年平社員の佐伯さん
これだけは、今日は覚えておいて。
ブログやホームページは、こちらがユーザーに見て欲しいっていうタイミングでは、読者に見てもらう事ができないの。
どちらかといえば、受け身のメディア。これは分かるわね。
OLの長野さん
確かに…!そう言われればそうですね!
新人の森永君
そこに、メルマガを配信してあげれば、こちらから、狙った読者に積極的に情報を届けられるのよ。
いわば、「攻め」のメディア。分かるわね。
OLの長野さん
はっ…!
毎年平社員の佐伯さん
何かが佐伯さんの頭でひらめく音がした。
つながりました!
つながりましたよ!!!
だから、自社のブログで見込み顧客リストとして、メールアドレスを取得するようにしていたのですね!
毎年平社員の佐伯さん
パパパパーパーパーパッパッパー!
佐伯さんの頭の中で、メルマガについての知識が蓄積され、レベルが1上がった音がした。
佐伯さん:メルマガレベル2
やっとわかったのね。
じゃあ、次回は実際にメルマガを配信する準備をしましょう。
あなた達、メルマガ配信スタンドを用意しておいて。
OLの長野さん
はい!
毎年平社員の佐伯さん
じゃあ、1万円。
OLの長野さん
そう言って、長野さんは佐伯さんの目の前に、空っぽの手のひらを差し出した。
え?
毎年平社員の佐伯さん
人にこれだけの事を教えてもらっておいて・・・。
タダで済むと思ってるの?
OLの長野さん
・・・・!?
毎年平社員の佐伯さん
二度も言わせないで。
人の時間・知識を借りておいて、無料?
OLの長野さん
うっ・・・・。
それでは、はい・・・。
毎年平社員の佐伯さん
そう言うと、佐伯さんはポケットから財布を出し、その中に丁寧にたたまれた1万円札を出し、長野さんに手渡した。
佐伯さんの財布に残っているのは、小銭とクレジットカード、そしてTSUTAYAのカードだけだ。
ひぃぇぇぇぇぇぇぇ。
手厳しぃぃぃぃぃぃ。
毎年平社員の佐伯さん
もらった1万円を手に、長野さんは軽やかなステップを踏んでお昼休憩へと出かけたのであった。
次回予告!
メルマガ配信スタンド選びに苦戦する佐伯さんと森永君。
そんな彼らの前に立ちはだかるのは、
社内一の曲者のアイツだった!!
~ つづく~
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Comment
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