cookieって何?デジタル広告運用をする人なら知っておきたい重要な4つの事
今回の記事の難易度★★★☆☆【中級者向け】
■今回の記事はこんな人のために書いています
⇒デジタル広告を出しているけれど、昨今のcookie規制問題も気になるし、そもそもCookieってなんだっけ?っていう人
■今回の記事を読むと以下のことが分かります
⇒Cookieとはどんなものか?がわかります
Webサイトを運営していたり、閲覧しているとたまに聞く言葉「cookie(クッキー)」。そもそもcookieってなんだっけ? っていう方のために、記事を書いてみました。
特にデジタル広告を運用する人には知っておいてほしいことなんですよ!
1.cookieとは?分かりやすく解説
1-1.cookieは例えるなら病院の診察券
cookieを分かりやすく例えられるのが「病院の診察券」。病院では、初診の時に診察券を作りますよね。診察券をもとに病院ではカルテを作って、患者さんがどんな症状で、どんな処置をして、治療はどんな進捗状況か? などを管理しますよね。
2回目以降に病院に行く際には、その診察券を持っていけば、前回までの治療段階とかが分かるので適切な処置をしてもらえます。
1-2.実際のcookieはユーザーのデータを保存するファイル
病院の診察券に例えましたが、正確に言うとcookieっていうのは、サーバーからあなたのWebブラウザ(Google ChromeやSafariなど)に送られる、ユーザーのデータを保存しておくためのファイルです。
cookieファイルの中には、以下のような情報が保存されます。
- あなたがWebサイトを訪問した日時
- あなたがWebサイトを訪問した回数
- あなたがそのWebサイトで入力した情報(IDやパスワードなど)
- あなたがショッピングサイトでカートに入れた商品情報
などなど。
1-3.なんでcookie(クッキー)って名前になった!?
実は諸説あり。色々調べてみました。
- 中に秘密のメッセージが入っている「フォーチュン・クッキー」から来ている説
- ウェブサーバーに食べられるから、単に「食べられる」の意味で名付けられた説
- 昔「マジック・クッキー」を手に入れないと先に進めないゲームがあったみたいでそれが語源になっているのではないか説
など。これは謎にしておくといいかもしれません。
じゃあ、このcookieがあることでどんな良いこと、悪いことがあるんでしょうか!?
ジュンイチ
2.cookieのメリット&デメリット
2-1.cookieを使うメリット
Webサイトやアプリを使う時に何度も同じ情報を入力しなくても良い!これが一番のメリットです。
SNSを使う場合
Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなど、いろんなSNSがありますよね。それらは、1番はじめにログインするためにIDやパスワードを入力すると思います。でも一旦そのWebサイトやアプリを閉じても、2回目以降はログイン情報を求められませんよね。これはcookieのおかげなんです。
ショッピングサイトの場合
一度カートに入れた商品が残っていてくれる。これもcookieのおかげ。
Amazonや楽天などのショッピングサイトでの場合、「これ買いたいなぁ」って思った商品をカートに入れますよね。
でも、「カートに入れたものの、ちょっとまだ購入する決断ができない…。ちょっと旦那にも相談してみてから買おう」ってときに便利です。(うちはこのケースは良くあります笑)
とりあえずカートに入れてしまえば、またサイトを開いた時にカートに残っているので、商品をまた探してカートに入れて、、、っていう作業が飛ばせます。
広告運用の場合
こんな経験はありませんか?
楽天で気になるスカートのページを見てて、「んー、やっぱりやめた!」って楽天から離れたとします。ほんで、違うWebサイトを見てる時にさっき見ていた楽天のスカートの広告が表示されるって感じです。
「さっき楽天で見た商品の広告がこんなところまで付いてきよった…!!怖い!なにこれ!」
ってなりますよね。これはまさにcookieがあるからこそできることなんです。
このように、cookieはあなたが
- どんなWebサイトを訪問して
- どんな商品をクリックして
- どんな広告をクリックして
というデータを保存するので、あなたの興味関心が丸わかりなんです。逆を言うと、広告のターゲティングをするときにはすごく便利です。
ユーザーの閲覧履歴や行動履歴をもとに、同じ商品をもう一度広告で見せたり、似たような商品の広告を表示させるっていう「リターゲティング」という広告運用の手法に使われたりします。
だから、より成約率の高い広告運用ができるのもcookieのおかげなんです。
※ただし、このcookieを利用したリターゲティング広告を嫌がるユーザーが多いため、GDPRやCCPAなどの、個人情報保護の強化や、cookie規制などの動きが世界中で出てきているんですよね。
Googleも、今まではcookieを利用した広告サービスを運営してきましたが、より一層プライバシーを意識した別の仕組みを開発しているみたいです。
2-2.cookieのデメリット
共有パソコンを使う場合は注意!
cookieは、基本的にパソコンやスマホ、タブレットなどの端末にデータが保存されます。ということは、学校や職場、ネットカフェなど共有のパソコンを使ってSNSやショッピングをする際は注意が必要ですよね。
何もしないと、あなたがログインした情報が、そのパソコンに残ってしまうことになります。そうなると、最悪の場合、あなたのSNSアカウントを不正利用していたずらをされたり、ショッピングサイトで勝手に買い物をされたりする危険があります。
広告主から追いかけられてしまう
先程のメリットの裏側ですね。広告主にとっては便利だったcookieですが、ユーザー側としては同じ広告におかけられるのは、少し鬱陶しかったりしますよね。
このあたりがメリット・デメリットかな!
ジュンイチ
3.cookieとキャッシュの違い
cookieと似たようなものにキャッシュというものがあります。
- キャッシュ:1回訪問したWebサイトを2回目以降スムーズに高速に表示させるためのデータ
- cookie:ユーザーが入力したり行動したデータを、2回目以降スムーズに使うための仕組み
4.cookieの種類
大きく2種類あるんです。
- ファーストパーティのcookie
- サードパーティのcookie
4-1.ファーストパーティcookie
実際にユーザーが見ているサイトが発行しているcookie。FacebookやInstagram、Twitterなどのログイン情報。楽天、Amazonなどのカート情報はファーストパーティcookie。
基本的に、ファーストパーティcookieは他のWebサイトで使われることはありません。ファーストパーティcookieはそのドメインでしか使えない、ということです。
SNSのログイン情報が他のWebサイトで使われたら怖いもんね。
4-2.サードパーティcookie
サードパーティ=第三者という意味。ユーザーが見ているWebサイト以外から発行されたcookieだと思ったらOKです。
このサードパーティcookieは、ファーストパーティcookieと違って、複数のドメインをまたがって使うことができる、というのが特徴。主に広告サービスで使われます。
興味関心に応じた広告運用に使われる
例えば、僕はFinal Fantasyというゲームが好きなので、FF関係のWebサイトを見て回ることが多いんですけど、サードパーティのcookieによって「あ、このひとはFFとか似たようなゲームが好きそうだな。じゃあ、FF関係の広告や似たようなゲーム関係の広告を出してやろう…。クックック…。」ってされるんです。
こんな風に、サードパーティcookieは、色んなサイトで、ユーザーの行動データを集めて、より興味のある広告を表示させるために使われるんです。
まとめ
ということで、今回は特にデジタルマーケティングやデジタル広告運用をする人に知っておいてほしいcookieの基本を調べて解説してみました。
要点としては、以下の通り!
- cookieはWebサイトやアプリでユーザーが入力・行動したデータを保存しておくもの
- 何度もログイン情報を入力しなくても快適にSNSやWebサイトが使える
- ショッピングカートに入れた商品を記憶させておくことができる
- 広告運用では、cookieを利用してユーザーの興味関心が高い広告を表示させられる
- でも、それを嫌がる人が多い
- だから、GDPRやCCPAなどのcookie規制が進んでいる
- 広告サービス側もcookieを利用しない新しい広告運用方法を開発中
Webサイトやアプリを快適に利用するために何気なく使われているcookieなんですが、メリット・デメリットを知った上でデジタル活用をしていきましょう!
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