AIにイラストをお願いしたら、きれいな絵は出る。
でも、「これ、僕が作りたい世界観とはちょっと違うんよな」と感じることがあります。
どうもジュンイチです。
最近、オリジナルのゲームを作りたくて、ちょこちょこ実験しています。その中でまず作りたいのが、ゲームに登場するキャラクターなんですよね。
今ならAIに頼めば、キャラクターイラストもサクッと作れるやん。僕もそう思っていました。
でも、実際にやってみると、なかなか思ったような絵柄にならない。

↑悪くはないんです。ほんまに、きれいなんです。でも、どこかで見たことがあるようなイラストになる。
給食の白ごはんだけ出てきた感じに近いです。食べられる。ちゃんとしてる。でも、今日はカレーの気分やってん、みたいな。
AIに「オリジナルっぽく」と頼んでも、ズレることがある
僕はAIに、キャラクターの特徴や雰囲気、絵柄の方向性を伝えてみました。
さらに「どこにもないようなオリジナリティのある絵柄で10パターン生成して」というお願いもしてみました。

でも、10パターン出してもらっても、なかなかピンとくるものが出てこない。いやいや、なんか雰囲気は変わったけど、作者同じやんって。
ここで思ったんです。AIにとっての「オリジナリティ」と、こっちが思っている「自分らしい絵柄」は、たぶん違う。
人間が言う絵柄って、線のクセ、目の描き方、服のデフォルメ感、キャラクターの間、全体の空気感みたいな細かい要素の集まりなんですよね。
それを言葉だけでAIに伝えるのは、けっこう難しい。
「かわいく」「少し不思議で」「ゲームっぽく」「既視感がない感じで」
こういう言葉って、人間同士でもズレます。
美容室で「いい感じに短くしてください」と言って、思ったより短くなって帰ってくることあるじゃないですか。あれに近いです。
AIもたぶん困っているんだと思います。「いい感じって、どのいい感じですか?」って。
プロンプトを増やすだけが正解ではない
じゃあ、どうするか。
今回の実験で学びになったのは、AIに言葉だけで説明し続けるんじゃなくて、自分が描いた絵や、自分が良いと思う絵柄をもとに、方向性を渡していく考え方です。
今回読み込ませた僕のラフ画がこれ。
↓

この画風を遵守したまま、カラーを塗ってもらい清書してもらったキャラが以下。
↓

めっちゃいいよね!僕の絵柄を結構再現してくれてる!!
ちなみに女の子も僕の描いた絵柄と読み込ませて綺麗にしてもらった絵柄を貼るね。
↓
もちろん、ここはまだ僕も実験中です。ツールによっては、参考画像を渡して寄せる方法もあるし、モデルを追加学習させるような方法もあります。
ただ、ここで大事なのは技術名ではありません。
AIに全部ゼロから作ってもらうんじゃなくて、人間側が「これが僕の作りたい方向です」と材料を出すこと。
そのうえで、AIには試作品をたくさん出してもらう。最後に人間が見て判断する。
この流れが、今のところかなり現実的なんじゃないかなと思っています。
ざっくり整理すると、AIイラスト制作ではこんな役割分担が大事になりそうです。
AIイラストを「自分の絵柄」に近づける3ステップ
プロンプトだけで頑張るより、材料、試作、違和感のログを回していくと、次の指示が具体的になります。
方向性を見せる
自分のラフ、好きな絵柄、NG例を用意する。言葉だけではなく、見える材料を渡す。
AIに試作させる
完成品を一発で狙わず、複数案を出す。AIは量を出す係として使う。
違和感を残す
目、線、服、雰囲気など、何が違ったのかをメモする。次の指示の材料にする。
この図の中で、特に大事なのは3つ目の「違和感を残す」です。
AIに10パターン出してもらって、ピンとこなかった。そこで終わると、ただの失敗で終わってしまいます。
でも、「なぜ違うのか」を残すと、次の指示に使えるデータになります。
うまくいかなかったログにも価値がある
今回の僕の実験でも、AIに10パターン出してもらったけど、そのまま「これで完成」とはなりませんでした。
でも、無駄ではなかったです。
- どんな指示だとズレるのか
- どんな言葉だと汎用的な絵になりやすいのか
- 自分が本当に欲しい絵柄は、普通のAI絵とどこが違うのか
- 次は何を見せれば伝わりやすいのか
こういうことが、少し見えてきました。
AIを使うときって、うまくいった結果だけを見たくなるんですけど、実は「うまくいかなかったログ」もめちゃくちゃ価値があります。
作業は終わった。でも記録してない。
それ、半分消えてるのと同じやなと最近よく思います。
僕も普通にやりがちです。作ったあとに「疲れたー」で終わる。
いや、ちょっと待て自分。そこに発信ネタも、次の改善点も、AIへの追加指示も全部あるやん、という話なんですよね。
AIに任せるところと、人間が見るところを分ける
これはイラストだけの話ではありません。
文章でも、動画でも、チラシでも、集客でも同じだと思っています。
AIに全部丸投げすると、たしかに速いです。でも、そのままだと「どこかで見たようなもの」になりやすい。
逆に、人間が全部やると時間がかかりすぎる。
だから、AIには試作品をたくさん出してもらう。人間は、最後の違和感と判断に集中する。
この形が、今のところ一番現実的なんじゃないかなと思っています。
特に、中小企業の社長さんや個人事業主さんは、ここが大事です。
商品やサービスの魅力って、社長さん本人のこだわりや現場感に宿っていることが多いからです。
AIにチラシを作らせる。AIに文章を書かせる。AIに画像を作らせる。
それは全然ありです。
でも、そこに自分の判断や違和感が入っていないと、きれいだけど残らない。整っているけど刺さらない。そうなりやすいんじゃないかなと感じています。
今日からできること
AIに思ったようなイラストを作ってもらえないときは、プロンプトの言葉を増やすだけでなく、材料を増やしてみるのがおすすめです。
- 自分で描いたラフ
- 好きな絵柄の方向性
- これは違うと感じたNG例
- 残したい目や線や服の形
- ゲームやサービスの世界観
こういうものを見ながら、AIに方向性を伝えていく。
そして、出てきた結果に対して「何が違ったのか」を残していく。
AI時代って、「AIを使えるかどうか」だけじゃなくて、「AIに自分の感覚をどう渡すか」が大事になっていく気がしています。
今回のゲームキャラクター作りは、まだ完成ではありません。
でも、「AIにどう頼めばいいか」だけじゃなく、「自分の絵柄をどうAIに渡すか」という次の課題が見えました。
やってみな分からん。
ほんまにそう思います。


