どうもジュンイチです。
最近、AI社員を雇って一緒に作業ができるツールを作りました。
これ、言葉だけ聞くとちょっと大げさに聞こえるかもしれません。
「AI社員って何なん?」「ChatGPTと何が違うん?」「また新しいAIツールの話?」って思う人もいると思います。
でも、僕としては今回の実験でけっこう大きな発見がありました。
AIって、ただ質問に答えてくれる便利なチャット相手として使うだけでも十分すごいです。
でも、名前があって、性格があって、役割があって、「この人には企画を相談しよう」「この人には文章を見てもらおう」「この人にはリスクをチェックしてもらおう」みたいに使えるようになると、一気に一緒に仕事をしている感が出るんですよね。
これが、思った以上に楽しかった。
ほんまに。
AI社員を「役割のある仕事仲間」として使ってみた
今回作ったツールでは、自由にAI社員を雇えるようにしました。
AI社員の名前、性格、業務の役割などを自分で設定できます。

たとえば、企画担当、編集担当、マーケティング担当、ちょっと厳しめにチェックしてくれる担当、みたいな感じです。
そして、雇ったAI社員とは個別チャットができます。普通に相談したり、作業をお願いしたりできる。
さらに、自分、つまり社長である僕も含めて、複数のAI社員とグループチャットもできるようにしました。

ここが今回おもしろかったところです。
SlackとかChatworkみたいな画面で、AI社員たちとミーティングする感じ。
「この企画どう思う?」「この商品を売るなら、どんな切り口がいい?」「この文章、初心者にも伝わる?」みたいなことを投げると、それぞれのAI社員が意見を出してくれる。
これ、ひとりで仕事をしている人にはかなり大きいと思うんです。
ひとり社長に足りないのは、答えより壁打ち相手かもしれない
個人事業主とか中小企業の社長って、意外と相談相手が少ないじゃないですか。
もちろんスタッフさんがいる会社もあります。でも、毎回すぐに壁打ちできる人がいるとは限りません。
夜中にふと思いついたアイデアを相談したいときもある。まだまとまっていない考えを、誰かにぶつけながら整理したいときもある。
そういうときに、AI社員が何人かいてくれると、かなり助かるんじゃないかなと思いました。
今回の実験で見えてきた流れを、ざっくり整理するとこんな感じです。
AI社員を仕事仲間にするための4つの設計
AIを増やすだけでは、いいチームにはなりません。役割と安全装置まで含めて設計するのが大事でした。
役割を決める
企画、編集、マーケ、リスク確認など、何を相談する相手かをはっきりさせる。
性格を持たせる
やさしく整理する人、厳しく見る人、反対意見を出す人を分ける。
流されない場を作る
最初の発言に全員が引っ張られないよう、順番や視点を調整する。
人間が止める
投稿、削除、契約、お金、個人情報はAIに丸投げせず、人間が確認する。
ボタンを押すと、AIに任せる範囲の考え方が切り替わります。大事なのは、便利さと安全性のバランスです。
AI社員を作ってみて感じたのは、賢いAIを並べるだけでは足りないということです。
役割があって、性格があって、反対意見があって、安全装置があって、最後に判断する人間がいる。
このあたりがそろって、やっと仕事で使えるAIチームっぽくなるんじゃないかなと思います。
AI社員に丸投げすると危ない作業もある
ただ、作ってみてすぐにうまくいったわけではありません。
まず気をつけたのが、セキュリティです。
AIに作業を任せるとなると、やっぱり怖いのは「勝手に危ないことをしないか」という点です。
たとえば、外部に投稿するとか、何かを削除するとか、お金が動く操作をするとか。
そういうことをAIが勝手にやってしまうと、便利どころか事故になります。
いや、それはあかんやろ、という話です。
なので、危険な作業を勝手に進めないようにする機能はかなり大事にしました。

AIを信頼することと、AIに丸投げすることは違う。
これは、これからAIを仕事に取り入れる人にはほんまに意識してほしいところです。
AIに任せるところと、人間が判断するところを分ける。
投稿、削除、契約、お金、個人情報に関わることは、必ず人間が確認する。
ここを間違えると危ないです。
AI会議でも、最初の意見に引っ張られる
もうひとつ苦労したのが、グループチャットでの会話です。
最初に作ったとき、1番初めに発言したAI社員の意見に、他のAI社員が引っ張られすぎることがありました。
みんなが「たしかにそうですね」みたいに共感して、同じような意見ばかりになる。
これ、人間の会議でもありますよね。
最初に声の大きい人が言ったことに、なんとなく空気が寄っていくやつ。
AIでも起きるんや、と思いました。
なので、いろんな意見が出るように調整しました。あえて違う視点を出す社員を作ったり、同じ方向に流れすぎないようにしたり。
さらに、毎回同じAI社員から話し始めるのも気になりました。
それだと、その人の意見がいつも場の空気を作ってしまう。
だから、話す順番をランダムに変えるようにしました。
こういう細かい部分って、作る前はそこまで気にしていなかったんです。でも、実際に使ってみるとめちゃくちゃ大事でした。
AI社員を複数人にしたからといって、自動的に多様な意見が出るわけではない。
ここは今回の大きな学びです。
API料金を増やさず、小さく始められる形にしたかった
あと、今回自分でも「これは良かったな」と思っている工夫があります。
API料金をできるだけ増やさずに、ClaudeやOpenAIのサブスクの範囲内で働いてもらえるような仕組みにしたことです。
AIツールを作ろうとすると、どうしてもAPI料金が気になります。
使えば使うほど料金が増える仕組みだと、個人事業主や小さな会社にとっては心理的なハードルが高い。
「便利そうやけど、どれくらいお金かかるんやろ」「使いすぎたら怖いな」ってなります。
僕もそこは気になります。
なので今回は、できるだけ今すでに使っているサブスクの範囲内で、AI社員に働いてもらうような形を目指しました。
AI活用って、最先端のことをやるほどお金がかかる、みたいなイメージがあるかもしれません。
でも、工夫すれば小さく始められる。
これは中小企業や個人事業主にとって、かなり大事な考え方だと思います。
Fable5で作ってみて感じた手応え
今回の開発では、Fable5を使って構築しました。
僕の環境で使ってみた範囲では、Fable5で作ったシステムは、バグだったり、動かない部分がかなり少なかったです。
以前、Opus4.8で作ったときは、なんだかんだで僕が実際に使おうとすると、動かない部分が多かったんです。
「あれ、ここ押しても動かんやん」「この流れ、実用ではちょっときついな」みたいな感じ。
でもFable5では、それがほとんどなかった。
だからこそ、今回の使用中止は残念だなぁと思っています。
もちろん、これは僕の環境で、僕が作ったものを使ってみた感想です。全部のケースでそうだと断定するつもりはありません。
でも、自分の実験としては、かなり手応えがありました。
AI活用は、効率化だけじゃない
今回の成果を一言で言うなら、「AIと一緒に仕事をしている感が出て、楽しい」です。
これ、地味に大事です。
仕事でAIを使うとなると、どうしても効率化とか時短とか、そういう話になりがちです。
もちろん、それも大事。
でも、僕は今回もうひとつ大事なことを感じました。
楽しいと、続くんです。
AIに相談するのが楽しい。AI社員たちとミーティングするのが楽しい。自分ひとりでは出てこなかった視点が出てくるのが楽しい。
そうなると、自然と使う回数が増える。
使う回数が増えると、AIに何を任せられるかも分かってくる。逆に、何を任せたらあかんかも分かってくる。
AI活用って、結局そこだと思うんです。
最初から完璧に使いこなそうとしなくていい。
まずは、自分の仕事の中に小さく入れてみる。
- 企画の壁打ちをしてもらう
- 文章をチェックしてもらう
- お客さんへの説明文を一緒に考える
- 自分の考えを整理する相手になってもらう
- あえて反対意見を出してもらう
やってみな分からん。
ほんまにそう思います。
まずは「ひとりAI社員」からでいい
中小企業の社長さんや個人事業主の方には、いきなり大きなAI導入を考えるより、まずは自分の仕事の中で「ひとりAI社員」を作ってみるところから始めてみてほしいです。
たとえば、毎朝の相談相手。
- 今日やるべきことを整理して
- この見込み客にどう返事したらいい?
- この投稿、伝わりにくいところある?
- この企画、反対意見も出して
これだけでも、かなり変わると思います。
そして慣れてきたら、役割の違うAI社員を増やしてみる。
社長である自分が、AI社員たちに相談しながら判断する。
そういう働き方は、これからかなり現実的になっていくと思います。
ただし、大事なのは最後に人間が見ること。
AIに全部決めてもらうのではなく、AIに意見を出してもらって、人間が決める。
ここを間違えると危ない。
でも、ここをちゃんと分けられたら、AIはかなり心強い仕事仲間になります。
効率化だけじゃない。
ひとりで抱え込まないためのAI活用。
小さな会社でも、自分だけのAIチームを持てるかもしれない。
そんな可能性を感じた実験でした。

