【奇跡の著作権ルール】クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの使い方
どうも、ブログ集客の先生をしています。ジュンイチです。
突然ですが、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(略して「CCライセンス」)という奇跡の著作権ルールを知っていますか?
ブログをやっていると、どうしても記事の中に他のサイトの写真などの画像を入れたくなることがありますよね。そこで、気になるのが著作権の問題。
- 「この画像って勝手に使っていいのかなぁ…。」
- 「引用して使うとしても、どんな情報を出典情報として書いたらいいのかなぁ…。」
こんな風に迷います。
そんな時にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが活躍します。CCライセンスが記載された画像は、決まったルールを守れば胸を張って使えます。
罪悪感0。背徳感0です。
スッキリした気持ちで画像が使えるようになります。
という事で、今回はブログをやっているからには知っておくと損のないクリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて一緒に勉強していきましょう!
1.クリエイティブ・コモンズの基本知識編
まず、クリエイティブ・コモンズの基本を勉強しましょう。
1-1.そもそもクリエイティブ・コモンズとは何なんだ!
クリエイティブ・コモンズっていうのは活動名であり、団体名です。詳しくは公式サイトへ行くと分かりやすいです。
「クリエイティブ・コモンズ」とは、作品の利用と流通を図ろうとする活動の名前です。また、その活動を行っている団体の名前でもあります。
引用元:creative commons JAPAN「FAQ よくある質問と回答」https://creativecommons.jp/faq/#a1
1-2.なぜクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが生まれたの?
日本では、文学から絵・音楽・写真・映像など「作品」と呼ばれるものは、創ったと同時に著作権が発生することになっています。だから本来は、勝手に他人の作品を使ったりすることはできません。
↑こんな絵でさえも著作権が発生します。世界で唯一無二の存在です。なぜこんなキャラクターを今描いたのか、僕の気持ちが全然分かりませんが、こんな絵ですら勝手に使っちゃだめなんです。
でも、作品を創っている人の中には、決まったルールさえちゃんと守ってくれたら使ってもいいよ、って思っている人も多くいます。特にインターネットを使う事が当たり前の現代、作品をネット上に公開して色んな人に広めてほしい作者さんも沢山います。
使いたい人も、著作者の権利を侵害したいわけじゃないんですよね。誰のどの作品がどういう使い方だったら使ってよくて、どういう使い方だったらダメか、簡単に分かる方法があったら嬉しいですよね。
そこで生まれたのがクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)
- 作品を創った人は守りたい権利は守れる
- 作品を使いたい人は、ルールを守って権利を侵さずにスッキリ自由に使える
そんな風に安心して作品を提供したり使ったりできるように、という事で創られた共通のルール、それがクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)です。
現在はバージョン4.0
CCライセンスは何度も改良が重ねられ、現在ではバージョン4.0となっています。(CCライセンス4.0)
2.クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)のコトをもっと具体的に知りたい!
2-1.CCライセンスを勉強する前に知っておきたい、著作権の超基本
まずクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを知る前に、著作権の超基本的な事をおさらいしておきましょう。
- 基本的に著作権がある作品は勝手に使用してはダメ。
- 引用という形であれば使える。(この話をすると長くなるので別の機会に)
- 日本では、著作権がある作品は著作者の死後50年間は保護される。
- 映画は例外で70年間。
- 海外では保護される年数が違う場合もある。
- 期限切れの著作物、もしくは著作権が放棄された著作物は「パブリックドメイン」と呼ばれ、誰でも勝手に使える状態になる。
著作権で保護された状態の著作物には「©All rights reserved 」などと記載されていますよね。Cに丸がついてるマーク。
パブリックドメイン、つまり誰でも勝手に使っていいものはPDとかCを打ち消すようなマークなどついていたりします。
2-2.クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)は、著作権保護とパブリックドメインの中間のライセンス
画像引用:creative commons JAPAN「FAQ よくある質問と回答」画像タイトル「nyumon2_gd11」https://creativecommons.jp/faq/#a1
CCライセンスは、すべての権利が主張されている「著作権保護」の状態と、勝手気ままに使っていい「パブリックドメイン」の間にあります。
“some rights reserved”のいくつかの権利が主張された状態だと思ってください。
2-3.クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは全部で6種類
CCライセンスは、4つの条件を組み合わせた6種類のライセンスに分けられます。
4つの条件とは?
以下の4つのマークが使われます。各マークの意味は、なんとなくマークの形から想像できるので頑張って覚えておきましょう!
表示 非営利 作品のクレジットを表示すること 営利目的での利用をしないこと 改変禁止 継承 元の作品を改変しないこと 元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること 引用元:creative commons JAPAN「FAQ よくある質問と回答」https://creativecommons.jp/faq/#a1
CCライセンスの6種類の組み合わせと意味
4つのマークの組み合わせだからもっと沢山種類ができそうですが、実はCCライセンスは6パターンだけです。
例えば1例を見て考えてみましょう!
表示(BY)ー非営利(NC)ー改変禁止(ND)
これは、
- 原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど(詳しくは後述))を表示すること
- 非営利での目的であること
- 元の作品を改変しないこと
を条件に使用・再配布もできるというライセンスです。
2-4.CCライセンスが奇跡の仕組みである理由
CCライセンスがなぜすごいのか。理由は3つです。
理由1.一般のネットユーザーでもライセンス内容が分かりやすい!
CCライセンスは「コモンズ証」という証明書があります。この文書は、素人が見てもかなり分かりやすいです。
「あ、このマークがついてたらこのルールを守ったらいいんだな」ってことが理解しやすいので、ライセンスの使い方も間違えにくいと思います。
⇒コモンズ証を見てみる
理由2.ちゃんと法的な効力がある!
CCライセンスには「リーガルコード」と呼ばれる法的な文書がついています。この文書は、各国の著作権に詳しい人たちによって作られたそうです。
リーガルコードがあるからこそ、法的効力がある。何かあった時にも安心ですね!
⇒リーガルコードを見てみる
理由3.検索エンジンが理解できるライセンス!
一般ユーザーが見て分かりやすいだけじゃなくて、「メタデータ」と呼ばれる検索エンジンが読み取るためのデータまで用意してくれています。
なので、例えばGoogleがCCライセンスのついた画像を見たときに、「あ、この画像は表示(BY)ー非営利(NC)ー改変禁止(ND)の画像なんだな。」と理解してくれるんです。
めっちゃすごくないですかこれ?!
3.CCライセンスのついた画像の使い方
さ!!やっとここまで来ました。
じゃあ、CCライセンスがついている画像ってどうやって使ったらいいの?って話ですよね。
- CCライセンスが付いた画像を見つけてダウンロードする
- 自分のサイトやSNSなどにCCライセンスを守って使用する
この流れだけです。
実例を使いながら一緒に練習をしてみましょう!
手順1.CCライセンスが付いた画像を探してダウンロードしよう
CCライセンスが付いた作品が探せるサイト
CCライセンスが付いた画像は以下のサイトで探すことができます。
今回は、Flickrで画像を探してみることにします。
FlickrでCCライセンスの画像を探そう!
(以下のスクリーンショットはFlickr:https://www.flickr.com/ から引用。)
↓Flickrトップページ上部に、探したい画像のキーワードを入れる。できたら英語がおすすめ。(例:dog、seal、manなど)
↓ 今回は「赤ちゃんアザラシ」の画像を探すことにします。(Baby Sealと入力)
↓ すると、沢山画像が出てきます。さらに左上の「Any license▼」をクリックします。
↓ ここで「All creative commons」を選ぶと、まさにクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)のついた画像だけに絞られます。
※補足
- All creative commons:CCライセンスの画像全て
- Commercial use allowd:CCライセンスの中でも商用利用が可能な画像
- Modifications allowed:CCライセンスの中でも改変可能な画像
- Commercial use & mods allowed:CCライセンスの中でも、商用・改変可能な画像
↓いい画像があったら、クリック!
↓すると、この画像の右下あたりに例のCCライセンスの記号がありました。この意味なんだったか覚えていますか??
表示(BY)-改変禁止(ND)
使ってもいいけど作品のクレジットを表示させてね。あと、改変しちゃだめよ!というライセンスであることが分かりますね!
あとはこの画像をダウンロードすれば、あなたのブログに使う事ができます。
↓右下あたりの下向きの矢印ボタンをクリック。
↓ダウンロードしたいサイズを選びます。
これで画像があなたのPCにダウンロードされました。
ここまでがFlickrで画像を見つけてダウンロードするまでの手順です。
手順2.自分のブログサイトやSNSなどにCCライセンスを守って使用しよう!
はい!そしたら次の手順です。
あとは、画像のCCライセンスの決まりに合わせて使わせてもらうだけです。
そこで、どんなCCライセンスが付いていても必ず必要になってくるのが、BY(表示)つまり作品のクレジット表記です。
絶対 このマークはついてきます。
著作権者の情報が必要だという事です。
これで安心!CCライセンス付きの画像と一緒に記載すべきクレジット表記の方法
じゃあ、クレジット表記をしないといけないって言っても、作者名?作品名?
一体どんな情報を載せたらいいか分かりませんよね。
クリエイティブ・コモンズのサイトに書いてあるのは、以下の6点を合理的な方法で載せてねってことでした。
(参考:CCライセンスが付いた作品を利用する場合に、気をつけることはありますか?)
- コピーライトマーク©
- 著作者名
- 公表年 (例:2018年)
- 作品タイトル
- 指定されたURL
- 二次的著作物(改変された作品)の場合
元の作品のクレジット
元の作品を加工した著作物であること
※注:ただし上記6点の内、元の作品中に情報がないものは記載しなくてもOK。示されていれば書いてね、という感じで公式サイトにも書いてあります。
という事は、情報が見つからなければ書かなくてもOKという認識でOKでしょう。6点すべてそろっていなくてOKという事です。
合理的な方法でクレジット表記してねって言われてもね…。結局どう書けばいいの?
じゃあ実際に、Flickrの画像のページに載っている情報を見ながら、クレジット表記をしてみましょう。
1.コピーライトマーク | 記載なし。 |
2.著作者名 | ハンドルネームですが「ik_hou_van_je」という名前ですね。記載しましょう。 |
3.公表年 | 載っていますね。2010年。これも記載します。 |
4.作品タイトル | 「Baby Harp Seal」と書いてありますね。これも載せましょう。 |
5.指定されたURL | 指定はされていませんが、このページのリンクを張っておくと読者さんもこのページにたどり着けると便利ですね。どんなCCライセンスか確認できますし。今回はリンクを張ることにします。 |
6.二次的著作物 | 今回は改変しないので、特に何も記載なしでOKですね。 |
4.【完成!】CCライセンス付の画像のクレジット表記を正しくするとこうなる!
ik_hou_van_je. 2010. Baby Harp Seal.
合理的に記載してねってことなので、結構スッキリとクレジット表記をしてみました。URLを書くと長くなって見にくいので、リンクという形にしました。
このクレジット表記の方法ですが、公式サイトにサンプルもなく、他のサイトも色々見てみたんですが、言っている事バラバラでした。
僕のこの記事では極力公式サイトの説明に忠実に表記しました!
5.ちきしょう!!いろいろ面倒だ…!というあなたはパブリックドメインかCC0の画像を!
と、ここまでクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの素晴らしさと、CCライセンスのついた作品の使い方を説明しました。
が、正直ここまでちゃんと理解して使えるか自信がない…。面倒だ…。
というあなたは、もういっそのことCCライセンスを気にせずに使えるパブリックドメインやCC0(著作権放棄)の作品を使いましょう。
- パブリックドメイン:作者の死後50年以上が経過した著作権が消滅した作品
- CC0:著作権が放棄された作品
画像の近くにクレジット表記をしなくてもいいですしね。
PixabayはCC0の画像100万枚以上が無料で使える。クレジット表記も不要!
Pixabayっていうサイトはありがたいことに、CC0の作品が山ほどあります。
2018年2月14日時点で130万枚以上のCC0画像があります。
はい。頑張ってCCライセンスについてお話してきたのに元も子もない事を言います。
Pixabayで画像を探してみて、どうしても気に入ったものがない場合に、FlickrなどのCCライセンスの画像を探したらいいんじゃないかなって僕は思うのです。
6.まとめ
クリエイティブ・コモンズは、素晴らしいルール『クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)』を作りました。
- 著作権者は自分の守りたい権利は守れる。
- 作品を使いたい人は、著作者の決めたルールに合わせて正々堂々胸を張って作品が使える。
この奇跡のライセンスを知っているだけで、またブログでの表現の幅が広がりますよね。
是非一度はCCライセンス付きの画像をどや顔で使ってみてください。
そんな人のブログを見つけたら、
「おっ。CCライセンス付きの画像をちゃんと分かって使ってる。やるなこの人。」
って思います。
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[…] りたいという熱心なキミは、私の尊敬する師・松原潤一先生のCCライセンスについての神記事を是非読んで欲しい!!! […]
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